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第10回 秋彩展

2009年 9月11日(金)−19日(土)
日曜休廊 11:00 - 6:00

 近代日本の絵画は、日本画・洋画という呼び方で分類されてまいりました。この分類を越えたところに、古典技法と呼ばれるフレスコ・テンペラがあります。

 絵画の歴史を画材・技法という点からみると、漆喰に水で溶いた顔料で描くフレスコ画がもっとも古く、次に水性の溶剤で顔料を溶いて描くテンペラ画があります。(西洋では卵テンペラ、日本では膠テンペラ)

 ルネサンス中期頃の北ヨーロッパで油絵が開発され、それ以降の西洋絵画の主流となります。(この他に水彩画があり、近世にアクリル絵の具が誕生します。)

 画家にとって何を表現するかということと同時に、どんな画材・技法で描くかということも重要です。

 それぞれの画材・技法で独自の作風を確立し、着実な歩みを続けている同世代の画家による競作・第10回秋彩展を開催いたします。

作家略歴
金子滇(かねこ ひろし) 略歴

1946年 群馬県太田市生まれ
1974年 東京芸術大学大学院(油画科)終了
1981年以後毎年、杜萌会展(高島屋)出品
1985,86年 安井賞展出品
無所属

三野哲二(みの てつじ) 略歴

1947年 岡山県玉野市生まれ
1975年 東京芸術大学大学院(壁画科)終了
1976〜79年 東京芸術大学助手
1982〜84年 東京芸術大学非常勤講師
フレスコ技法による壁画制作、個展、グループ展の他、東洋美術学校・多摩美術大学・金沢美術工芸大学・愛知県立芸術大学等での集中講義により、フレスコ画の指導に努める。 無所属

乙丸哲延(おとまる てつのぶ) 略歴

1948年 東京都生まれ
1973年 東京芸術大学(油画科)卒業。同年、渡仏
1976年 帰国、独立展出品
1978年 みゆき画廊で初個展
以後、みゆき画廊・さゑぐさ画廊・日本橋三越等での個展の他、日本青年画家展、日伯現代美術展などに出品
独立美術協会会員

北條正庸(ほうじょう まさつね) 略歴

1948年 栃木県生まれ
1972年 武蔵野美術大学卒業
山種美術館賞展、川端龍子賞展出品
88、89、93、95年 創画会賞受賞
1995年 創画会会員となる

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